季節のスケッチ

#109
2023.11.13

10月21日(日)、11月12日(土)、『A Reality Of "Warner" Era ~ at 二条城PAGANINI』 にいらしてくださって本当にありがとうございました!!

自分の中の京都のイメージ=紫と藍色、をテーマにしてみたのですが。。。
楽しんでいただけましたでしょうか??

『私小説』『あたらしい愛の詩』『Love,painful love』、
私、この3枚のアルバムは"言葉"のアルバム、と言い切ってていいと思いました。

言葉を書くことの重要性。。。というか、シンガー&ソングライターというものの役割は"言葉を書く"、この一点に集約されるのじゃないかと思うのです。以前はもっと音楽寄り、曲寄りでしたが。。。

っていうのも何かちがうナ、勿論"曲"と"言葉"には同等のウェイトがあるべきなのですが、書くべきことと書かなくてもよいこと、に関して、自分の中にハッキリとした基準を設けた。。。基準が"出来上がった"時期だとはいえると思います。書くべきこと、とはたったひとつで、自分の心の真ん中に在ること、意識の中心部に在るもの。

心や意識は簡単に「自分によって」欺かれるし、意図的に欺くことも無意識にそうすることもきっとあると思うのですが、それをしない、その状態で書かない。

とにかく意識の中心まで、真ん中まで降りてゆく、掘ってゆく。
そこに在るものが唯一、自分の書くべきことだということがはっきりと解った、理解した時代。。。であると思いました。

だから不思議と、もう歌えないナ?こんなの、ということが無く、 寧ろ言葉の強さに自分でびっくりしてしまうのです(笑)。

ちゃんと書いている。言葉を、日本語を、書いている。

そのことを当時"自分で"ちゃんと評価してあげられなかった、悪かったなァ、自分自身に"ごめんネ"、と言いたい気がします。

1998年~2000年というのは所謂"CDブーム"であったので、もう本当にCDの売上枚数、チャートの順位、タイアップ、オンエア回数。。。
が至上であって(って今でもそうか)、日本語をちゃんと書いている自分、結構エライな、ナンテとてもじゃ無いけど言える空気じゃなかったのですネ。

日本語を書くということ、日本語で歌うということを、やって来て本当によかった。その陰影、語彙の豊富さ、尽きせぬ魅力と奥深さを、これからもずっとずっと感じて、伝えて、生きてゆきたい。

この2回のライブで心から感じたことです。
教えてくださったことに心から感謝いたします。
どうもありがとうございました!!

そして。。。京都で感じたことを、次は東京で記録(RECORD)してゆきます!
ビクタースタジオの302Stのスタインウェイで、中山佳敬さんが録音してくれるとあれば、私もう私大船に乗った気持ちで2日間のライブ・レコーディングに頑張って臨みたいと思います。

どうか目撃しにいらしてください。まずは12/3(日)、"紫のクレアシオン"。

クレアシオンはクリエーション=創造。京都でのライブが決まった時にすぐに浮かんだイメージ、「紫と藍色」を冬の東京に移して、あなた様とともに創造の、クレアシオンの時間を過ごせたら。。。
と思うのです。

ぜひぜひ御期待くださいませネ!!

=しょうこ=


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