季節のスケッチ

#116
2024.04.21

4月13日(土)鈴木祥子 "15 Years,/...AND MORE?"『16 ALL-TIME SYOKOS ~ BEARFOREST SINGLES AND MORE...』発売記念ソロライブ at 渋谷・La-mama にいらしてくださって本当にありがとうございました。

BEARFOREST RECORDSの15年をお祝いしてくださってとても嬉しかったです。
(お菓子は2週間以内に召し上がってくださいませネ!)

ライブを行うチャンスをくださった渋谷La-mamaの石塚明彦さま。平澤直孝さま。
VIOLAVIEのデビューも近づくプロデューサー、美しく素晴らしいこの日のゲスト・加納エミリさま。
この日の1か月前からライブ全体のプロデュースをしてくださった中山佳敬さま。
本当に温かい素敵な方ばかりで。。。心から感謝を申し上げます。
どうもありがとうございました!!

美味しいお菓子やお土産のお気遣いも大変嬉しかったです。かさねがさね深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!。。。

BEARFOREST RECORDS15年間の苦労話、といってももう過ぎたことなのであまり憶いだせない(調子の良い脳の構造。。。)のですが、 なくなりゆくアナログ・テープとお値段の上昇、高騰、そしてレコーダーそのものの、ひいてはそのレコーダーを擁するスタジオがなくなる、という事実には本当に悩まされましたネ。現在の様にテープやレコードの良さが見直される全っ。。然前のことで、ほとんど馬鹿じゃないか?と思われながらやっていた、という感じだったのです。

なかでも『センチメンタル・ラブレター』や『星影のワルツ』、『Weaver Of Love』やクリスマス・アルバム。。。
BEARFOREST SINGLESの中核を担う、といってもいいような曲を録音した白金台の白樺スタジオは、今憶い出しても本当になくなって欲しくなかった 良いスタジオでした。

AMPEX16チャンネルのレコーダーの音を音源として残せたこと、特に"Weaver Of Love"が、ビクタースタジオの中山さんと田中一郎さん(Flair)の匠の技とすぐれた設備によって大変良い音質でよみがえったことは本当に嬉しく、BEARFORESTとして音楽に貢献出来たのじゃないか?。。。と思うのです。
中山さん、田中さん、白樺スタジオを紹介してくださった平澤さん、エンジニアの三崎裕之さんにも感謝しないでいられません。

白樺スタジオがなくなって、もうヤケクソで「北鎌倉駅」という曲をソニーの乃木坂スタジオで録ったのも良い思い出です。3348HRという48チャンネルのデジタル・レコーダーを使用していただいたのですが、デジタルといってもテープはテープで、アナログより洗練された音、多少の線の細さはあるものの太さは充分残っていて、2stのD-274ハンブルグ・スタインウェイの野太い音が、この曲の消えそうな儚さのようなものを中和して とても上手くバランスが取れている、と感じます。。。って、もうこの曲から10年なのですネ。録音は2014年の7月29日でしたから(細かい)。。。

すべては意図したことではなく結果的にそうなった、という偶然の産物なのですが、何か大きな意思、というものに動かされている、と信じないではいられない気持ちになります。

こんなことをやってる自分、阿呆じゃなかろうか、と思ったことは1度や2度ではありませんでした。音へのこだわりもまぁ良いけど、それだけじゃ誰も喜ばない、喜ばせられないのじゃないか。独りよがりで自己満足なだけじゃないのか。

そういう思いと常に闘って。。。と言ったら格好つけ過ぎですネ、自問自答の連続でしたが、 こうして作品になってみて、本当にやってよかった、ヨカッタナーと思うのです。

こだわってよかった、というより、自分で聴いて納得出来る音がそこに在る、ミュージシャンにとってそれほど励まされることって無いのです。
その思いが次の作品に向かわせてくれる。。。つまり、こんなことをやったらどうか、というアイデアを産んでくれるし、それを試してみたり、実行してゆく力にもなる。

それを可能にしてくださったことに心から、ありがとうございます、と 言いたいのです。これからもBEARFOREST RECORDSを、どうか何卒、何とぞよろしく御願い申し上げます!!

鈴木祥子。

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2012年、白樺スタジオ。

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