季節のスケッチ

#105
2023.09.25

先日、2023年9月21日、無事にデビュー35周年を迎えることが出来ました。
温かいメッセージやコメントを本当にありがとうございます!

実はこの1年間、かなりシリアスな歯科治療を受けておりました。
担当してくださったH先生の素晴らしい技術によってもう歌うのは無理か。。。と思われた状態が嘘のように綺麗に回復し、再び不自由無く歌うことが出来るようになりました。

30代からずっと通っていた歯医者さん、その後紹介された歯医者さんの説明、治療方針にどうしても納得が行かず、あらたな歯科医院を探そうにも何処が良いのか、どの歯医者さんだったら私個人の納得、などというわがままな想いに応えてくれるのか。。。全く手立てが無い、お手上げの状態でした。

2022年は本当に、このまま歌えなくなるとしたら?
という仮定のもとに人生を考える、ような1年間だったのですが、不思議に"これからどうしよう?。。。"というような不安がまったくなかったのです。

治療の見通しも何も無かったのに随分のんびりというか、のほほんとしていると思われるでしょうが、これはまさに、毎日主にお祈りしていたことが大きな理由である気がします!。。。

どうか良い歯医者さんが見つかりますように、
あたしの人生なんとかなりますように(必死。)
ではなく(笑)、

それがあなたさまの御心でありましたらどうか、もう一度歌えるようにしてくださいますよう、健康に、 健やかに回復させてくださいますよう、心からお祈りいたします。

。。。そう毎日祈っておりましたら、ある日嘘のようにいま御世話になっている歯科医院との出逢いがあったのですネ。
1年前にはまったく想像も出来なかった展開でした。

医院全体のモットーはドイツ語の
"Beste Oder Nichts."
最善か、無か。

—それを識って何だかとても感動してしまいました。
そうだ、音楽もそうでなければ、やる意味が無い。

自分の心の何処かに火が点いたというのか、これだ!!という想いがありました。

そして1年、偶然にもデビュー35周年の翌日、である今日、すべての治療が無事に完了しました。

歌うことが、というよりは音楽が、音が好きだった自分がどういうわけか歌うことになり、 人の後ろで演奏したい、という人間がナゼか人様の前に出ることになり、もうここが限界か。。。と思ったところでまた救われる、 これが人生というものか。。。と今、本当に不思議な感慨に浸っております。

そんなわけですから私の夢や希いって、叶ったかと言ったらなにひとつ叶っていない(笑) のですけど、そのおかげですべてが叶っている、というのか、 不足が無いというのか。。。これも楽観的なバブル世代の自己暗示?かも 知れないのですが、

世の中がどうあっても、愛とともに幸せに生きることは出来る。
いま、そう確信しています。ほんものの光は、闇なんかよりずっとずっと強いのです。

この人生でよかった。この人生がすごく私らしいナ、好きだナ。

。。。35周年のいま、心からそう思えるのです

=しょうこ=


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